転職活動がつらい…うつ病の方に知ってほしい3つの考え方と支援の選び方
つらいときの「がんばらなきゃ」は、手放してもいい
転職活動。とても前向きな言葉だけれど、うつ病のときにはその響きが重く感じてしまうこともありますよね。
「何も手につかないのに、仕事なんて見つかるのかな…」「面接が怖い…」「職場に行ける自信がない」
そんな思いでいっぱいになって、何もできないまま時間が過ぎてしまうこともあるかもしれません。
でもそれは、あなたが怠けているからではありません。
うつ病という状態の中で、日々を生きていくだけでも、本当に大変なことです。
この記事では、そんなあなたに向けて、「転職活動はこうでなければならない」という思い込みから少しだけ自由になれるようなヒントと、やさしく寄り添ってくれる支援の見つけ方をご紹介していきます。

「普通に就職しなきゃ」にとらわれないで
うつ病からの転職活動では、「普通の人みたいにすぐに働かなきゃ」「ブランクを説明できなきゃ」といったプレッシャーを感じる方がとても多いです。
でも、心と体の元気を取り戻すまでには時間がかかるもの。今の自分に合ったスタイルで動き出しても、まったく問題ありません。
たとえば、こんな考え方に切り替えてみてはいかがでしょうか。
- フルタイムでなくてもいい
最初は短時間の仕事や在宅でできる作業から始めるのも立派な一歩です。 - 履歴書に空白があっても大丈夫
うつ病の療養は、自分と向き合うために必要な時間だったと考えていいのです。 - 他の人と比べなくていい
今、できることが少しでもあれば、それだけで十分。比べる相手は「昨日の自分」でいいんです。
無理に「普通」を目指さなくて大丈夫。
あなたのペースで、あなたにできることを探していくことが、いちばん大切です。
自分の「つらさ」に正直になることが第一歩
うつ病を抱えながら転職活動をするということは、それだけで大きなストレスを伴います。
「もう大丈夫なはず」と無理をしてしまったり、「こんなに休んだのだから早く働かなきゃ」と自分を責めてしまったりしていませんか?
そんなときは、まず自分自身の心の声に耳を傾けてみましょう。
- どんなときに気持ちが沈むのか
- どんな仕事や環境が苦手だったのか
- 逆に、少しでも楽に感じた時間や場所はあったか
「つらさを見ないようにする」のではなく、「つらさを知ってあげる」ことが、回復への大切なステップです。
そして、誰かに「今の自分の状態」を話してみるだけでも、心がふっと軽くなることがあります。
それができる場所や人を見つけることも、転職活動の一部と考えてみてくださいね。
ひとりで頑張らないという選択肢
うつ病を抱えていると、「人に迷惑をかけたくない」「なるべく自分でなんとかしなきゃ」と思ってしまいがちです。
けれど、心が疲れているときこそ、頼れる場所があることを知ってほしいのです。
最近では、うつ病や心の不調を経験している方のために、次のような支援を行っているところが増えてきました。
- 一対一で話を聞いてくれる相談窓口
専門スタッフが、あなたの状態を否定せずに受け止めてくれます。 - 通所型・オンライン型のサポート施設
無理のないペースで生活リズムを整えたり、少しずつ仕事に近づく練習ができます。 - 就職後も見守ってくれる継続的なサポート
働き始めたあとに不安が出てきたときも、相談にのってもらえる体制があります。
あなたが「ひとりじゃない」と感じられるだけで、前に進む力が少しずつ湧いてくるかもしれません。
支援を選ぶときに大切にしてほしいこと
「支援」とひとことで言っても、場所や内容はさまざまです。
自分にとって本当に安心できる場所を選ぶために、次のようなポイントをチェックしてみてください。
- 話をきちんと聞いてくれるか
今のあなたの気持ちや状態を、否定せずに受け止めてくれるかどうか。 - 無理に通わせようとしないか
強い勧誘や「すぐに就職させる」ことをゴールにしているところは避けた方が安心です。 - 女性スタッフがいるか
同性のスタッフがいて、気持ちを話しやすい雰囲気かどうかも大切です。 - オンラインでの相談が可能か
外出が難しいときは、家からサポートが受けられるかどうかを確認しましょう。 - 見学や体験利用ができるか
いきなり決めるのではなく、実際にその場の雰囲気を感じることで安心感につながります。
「ここなら話してみてもいいかも」と感じられる場所が見つかるまで、焦らずゆっくり探してみてくださいね。
あなたのペースで進んでいい
転職活動は、元気なときでさえ不安や緊張がつきものです。
うつ病のときには、その何倍もの勇気とエネルギーが必要になることもあります。
だからこそ、自分を責めず、焦らず、ひとつひとつ丁寧に歩んでいってほしいのです。
「今日はこれができた」「少し元気が戻ってきた」そんな小さな変化を、自分でほめてあげてください。
支援を受けることは、「甘え」ではありません。
むしろ、「これからまた自分らしく生きていくための準備」をしようとしている、勇気ある選択です。
転職活動を通じて、あなたが「働くこと」に対する自信を少しずつ取り戻していけるように。
心から、応援しています。
無料相談・見学・体験を随時行っています。
あなたの障がいの特性に合わせて、さまざまなケースを考慮しながら対応させていただきます。