セルフコントロールは事前対応がポイント
毎月第一水曜日に行なわれるグループワーク「自分と人ともより良い関係を築く幸せ講座(アドバンス編)」では、今月も講師の選択理論心理士:亜希子先生へ、利用者さんから質問や悩みが寄せられました。
今回はその中でも、多くの方が関心を寄せられた、ある方のお悩みをご紹介します。
Q :調子よく精力的に活動していたはずが、気がついたら一気に調子が悪くなる。このギャップの繰り返しに、しんどさが増して辛いです。調子を維持する(一定に保つ)には、どうすればよいでしょうか?
調子が良いと、ついつい気分が高揚し「もっと出来るぞ!」と、頑張ってしまわれる方は多いのではないでしょうか?
実はスリーピース今里の施設長も、まったく同じ体験を経験され「最近やっと復活できた!」とのことで、このお悩みに大きく頷かれていました。
なぜ、そのようなことが起きるのか?
そして、なぜ繰り返してしまうのか?
セルフコントロールを失いかけていた施設長自身の経験をシェアいただきました。
「調子が良い時は、その気力に任せてどんどんセミナーやアポイントなど、数ヶ月先の予定まで入れるんです。その状態は100%の力を出せている時で、アドレナリンが溢れ、頭も研ぎ澄まされ体も軽く、どこまででも出来そうで、気力に任せて「まだまだヤレる!」と120%、160%と力を発揮し、動いていると、あるとき人から「最近、お顔が疲れていませんか?」と心配され、「ハッ」とさせられるんです。客観的に見たら確かに、気力とは裏腹に体の状態は疲弊し、オーバーワークになっているんですもんね。そこに気付いてしまうと、今度はそこから、自分自身をコントロールすることが出来ない様な錯覚に陥り、落ち込みを選択する結果になりました。」
経緯を施設長がお話しすると、皆さん大きく頷かれ、そこから復活するまでの奮闘劇に耳を傾けられていました。
施設長は「誰でも持っている基本的欲求の中の「力の欲求」が、欲求プロフィールで強い方は、陥りやすい傾向なのでは?」と自身のことから推理され、「この経験を通して学んだことは、力の欲求の取り扱い方です。私は力の欲求が10段階だと9か10ほど強いタイプです。常に貢献したい、人から尊敬されたい、認められたい、必要な人だと頼って貰いたい。という思いが突っ走る要因になったと思う。」
と、満たしたい思いが、過度な頑張りに拍車を掛けてしまったことを挙げられていました。
「調子の良い状態を安定させるためには、事前対応として、常に20%の余力を残し80%を継続していくこと。これは、手を抜いている訳では無く、長く良い状態を維持する最善のセルフコントロールであると気付くことができました。スケジュール帳にプラニングを書くことで、オーバーワークになっていないかを目視で確認でき、防ぐ仕組みができています。」
この欲求別の取り組み方法に「力の欲求」が強いと認識されている利用者さん達が、一斉にメモを取り、大きく何度も頷かれていた光景が印象的でしたね。
皆さん、お話しの終わりには、とてもスッキリされた表情をされていました。
スリーピース今里の講座では、皆さんから様々な悩みや葛藤のお話が飛び交います。
聴いている他の利用者さんも、自分のことに置き換え、自身の現象に当てはめていくことで、視野が広がり、自ら固執した考えを手放して、柔軟に物事が捉えられるように、思考が変化してこられるようです。
安心・安全な空間だからこそ学べる、共同学習(協働学習)の場が、活きていますね^^
悩んでいるのはあなただけではありません。
「どうして自分だけ?」
「誰もこの苦しさを分かってくれない…」
社会に一歩踏み出そうとする時は、悩み葛藤し不安になるのは当然です。
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