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スリーピースだより

2025/11/10

仕事でその場しのぎの嘘をつく人に選択理論がおすすめ|上司・同僚との関係がラクになるコミュニケーション術

仕事で「その場しのぎの嘘」をついてしまい、あとから自己嫌悪になったり、上司や同僚との信頼関係が不安になったりしていませんか。「仕事 その場しのぎの嘘」は、性格の問題というより“切り抜けるための癖”として身についていることが多く、やめたいのにやめられない状態に陥りやすいテーマです。この記事では、選択理論(選択理論心理学)の視点から、嘘が生まれる仕組みと、関係を壊さずに正直さを増やすコミュニケーションの方法、そして就労移行支援での学習・訓練の活かし方を専門的に解説します。

なぜ「仕事 その場しのぎの嘘」は起きるのか

「その場しのぎの嘘」は、たいてい“悪意”からではなく、強いプレッシャーの回避として起きます。典型的には、次のような状況が引き金になります。

  • 叱責や評価低下が怖くて、とにかく場を収めたい
  • 仕事量・スピードについていけず、事実を言うと詰む感覚がある
  • そもそも状況整理ができておらず、曖昧なまま返事をしてしまう
  • 相手の期待に合わせたい気持ちが強く、断れない
  • 「正直に言う=責められる」という過去経験がある

ここで重要なのは、嘘が“短期的には”役に立ってしまう点です。たとえば「できてます」「すぐ出します」と言えば、その場の圧は一時的に下がります。すると脳は「嘘=危機回避」と学習し、同じパターンを繰り返しやすくなります。つまり「仕事 その場しのぎの嘘」は、本人にとって“合理的な防衛反応”として固定化している可能性があります。

その場しのぎの嘘が招くリスク|信頼・評価・ストレス

一方で、嘘は中長期で大きなコストを生みます。特に職場では、成果より先に「信頼」で仕事が回る場面が多く、嘘の発覚は関係の基盤を揺らします。

  • 信頼の低下:説明が疑われ、報連相が通りにくくなる
  • 評価の悪化:能力以前に“誠実さ”の評価が落ちる
  • 追加負荷の発生:確認・差し戻しが増え、仕事が余計に増える
  • ストレスの増幅:辻褄合わせ・隠蔽で常に緊張し、疲弊する
  • 自己概念の悪化:「自分はダメだ」というラベルが強化される

この悪循環が続くと、遅刻・欠勤、体調不良、対人不安などに繋がることもあります。だからこそ、単に「嘘をやめよう」と気合で止めるのではなく、“嘘が必要になる状況”を減らす設計と、“正直に言える伝え方”のスキル化が重要になります。

選択理論とは|行動は「選択」できるという考え方

選択理論(選択理論心理学)は、私たちの行動を「外から強制されて起きるもの」ではなく、「自分の欲求を満たすために選択しているもの」と捉える考え方です。ここでのポイントは、嘘を肯定することではありません。嘘も含めて“いまの自分が選んでいる行動”として扱うことで、責めるのではなく、別の選択肢へ置き換えられる状態を作ります。

選択理論の学習で特に役立つ視点は次の3つです。

  1. コントロールできるのは自分の行動
    相手の反応(怒る・納得する・評価する)はコントロールできません。できるのは、自分が「事実をどう整理し、どう伝えるか」です。
  2. 行動は“全体行動”としてセットで起きる
    「嘘をつく(行動)」だけでなく、「不安(感情)」「頭が真っ白(思考)」「動悸(生理反応)」がセットで起きやすい。だから“伝え方の型”を持つと、感情と生理反応も落ち着きやすくなります。
  3. 外的コントロール(責め・脅し・管理)に頼るほど関係は悪化
    自分に対しても「なんでできないんだ」「嘘をつくな」と責め続けると、短期的に動けても長期で折れやすい。代わりに、行動の選択肢を増やす方向へ舵を切ります。

この枠組みを持つと、「嘘をついた=終わり」ではなく、「嘘を選びたくなる条件が揃っていた。次は別の選択に変える」という、修正可能な課題になります。

上司・同僚との関係がラクになる|外的コントロールを手放す伝え方

職場のコミュニケーションが苦しくなる背景には、「怒られないようにする」「嫌われないようにする」という外的コントロール発想が入り込みやすい点があります。選択理論的には、関係をラクにする鍵は“相手を変えようとする会話”から“事実と選択肢を共有する会話”へ移ることです。

嘘が出やすい場面で効果的なのは、次の型です。

  • 事実(Facts):いま分かっている事実だけを短く言う
  • 影響(Impact):影響範囲(遅れる/止まる/確認が必要)を添える
  • 選択肢(Options):自分が取れる選択肢を2つ以上提示する
  • 依頼(Request):相手に決めてほしいポイントを明確化する

例:
「(事実)現在Aの作業が想定より遅れていて、完了は今日中が難しいです。(影響)このままだとBの確認が明日にずれます。(選択肢)①今日18時までにAの途中版を出して先に確認を進める、②明日午前に完成版を出す。(依頼)どちらを優先しますか?」

この言い方は、言い訳ではなく“仕事の意思決定”として聞こえるため、関係を壊しにくいのが強みです。「怒られるかも」という不安があっても、型があるだけで嘘の必要性は大きく下がります。

嘘を減らす実践ステップ|言い換えテンプレ・報連相の型

「仕事 その場しのぎの嘘」を減らすには、日々の小さな置き換えが効きます。いきなり完璧に正直になるより、“嘘の量を減らす”ところから始めるのが現実的です。

ステップ1:嘘が出る直前の合図を見つける

  • 返事が早口になる/語尾が曖昧になる
  • その場で時間を稼ぎたくなる(「たぶん」「いけます」)
  • 頭が真っ白になる

この合図が出たら、次のテンプレを挟みます。

ステップ2:時間稼ぎは「宣言」で行う(嘘で稼がない)

使える言い換えテンプレ:

  • 「今すぐ正確に答えられないので、5分ください。確認して戻します」
  • 「現時点の情報だと断言できません。確認してからお伝えします」
  • 「見積もりを出すには条件確認が必要です。前提を整理していいですか」

“確認します”は逃げではなく、品質管理です。ここを許可できると、嘘の出番が減ります。

ステップ3:報連相を「粒度」で運用する

嘘が生まれるのは、完了報告しか許されない空気のときです。そこで、報告を3段階にします。

  • 着手報告:「今から着手します/優先度はこれです」
  • 途中報告:「現在ここまで/詰まりはこれ/次の一手はこれ」
  • 完了報告:「完了しました/成果物はこちらです」

途中報告が習慣化すると、「できてないのにできたと言う」必要がなくなります。

ステップ4:リカバリー文を用意しておく(発覚前に修正する)

  • 「さきほどの返答、正確ではありませんでした。事実はこうです」
  • 「誤解を招く言い方でした。整理して言い直します」

“早い修正”は信頼を回復させます。遅れるほど関係コストが上がります。

就労移行支援でできること|再発を防ぐ学習と職場定着のコツ

その場しのぎの嘘は、本人の意志だけで止めるのが難しいことがあります。理由は、背景に「認知の癖」「不安の強さ」「業務整理スキル不足」「対人場面での過緊張」など、複数要因が絡むからです。就労移行支援では、選択理論を活用した学習と、職場で再現できる形への落とし込みが可能です。

具体的には、次のような支援が相性の良い領域です。

  • 選択理論の基礎学習:外的コントロールに気づき、関係を壊さない選択肢を増やす
  • コミュニケーション訓練:先ほどの「事実→影響→選択肢→依頼」をロールプレイで身体化する
  • 業務遂行トレーニング:タスク分解、優先順位、進捗の見える化で“詰む状況”を減らす
  • ストレス対処:嘘の引き金になる場面(叱責・締切・曖昧指示)への対処計画を作る
  • 職場実習・定着支援:実際の職場環境で「途中報告」や「確認宣言」を運用していく

ポイントは、「正直に言う勇気」だけを求めないことです。正直さが機能するように、伝え方・仕事の進め方・環境調整をセットで整える。これが再発を防ぐ現実的なアプローチになります。

もし「嘘をついてしまう自分を責め続けている」「修正が怖くてさらに嘘が増える」という状態なら、早めに支援につながることをおすすめします。選択理論は、あなたを裁くためではなく、“よりよい選択”を増やして人間関係と働き方を立て直すための学習体系です。今日からは、嘘をゼロにするより先に、嘘を必要としない報連相とコミュニケーションを一つずつ増やしていきましょう。

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