SST（ソーシャルスキルトレーニング）とは、社会で、人と人とが関わりながら生きていくために欠かせないスキルを身につける訓練のことを言います。

様々な人がいる社会で、自分を見失わずに生きていくためには、一人で勝手には生きられません。
私たちは日々、誰かに支えられ、時には誰かを支えながら生きています。

そのため、多くの人の悩みの根源は「人間関係」だったりもするわけですね。

今回は、皆さんが特に苦手とされる「職場の人間関係」について、就労に関するSSTを行いました。

皆さんに、職場や現場で経験するであろう場面や、シチュエーションを決めてもらい、その中で自分の役割を演じることで、スキルを身に付けるというロールプレイ学習です。

職場の中で、いつも機嫌が悪い人に報連相を伝えるには、どうしたら良いか？

皆さんから出た意見には、
・相手を同じ人と見ない
・相手の不機嫌を自分に取り込まない（相手と自分を分けて考える）
など、まずは自分自身を守る工夫が挙げられ、そのうえで、
・今すぐ伝えるべき案件か？
・後でも良いならいつまでに？
など、緊急性を考慮し、伝えなくてはいけないことを、どのように伝えるかを練習しました。

また、緊急度の低い要件であれば、メモにして渡すことで、話したいことを整理して伝えられます。

緊急かどうかの内容を、どのように判断すればよいかも課題として上がり、課題を細かく分析することもできました。

そのほかにも、ある利用者さんからは「自分と相手とのことばかりを考えていましたが、その周囲にいる人たちへの影響は、これまで考えたことがなかった。」という感想もあり、多くの気付きや学びの時間になったようでした。

大阪にある就労移行支援事業所 スリーピース今里 では、職場や日常生活で起こる「人間関係」についての、講座やグループワークを数多く提供しています。

うつ・精神疾患・発達障害などから「働きたいけど、一歩踏みだすことに不安」を感じられている方は、お気軽にお問い合せのうえ、見学・体験・相談にお越しください。