引きこもりから働きたいあなたへ|就労支援のはじめかたと安心できる選び方
家の中にいることが多くなったあなたへ
人と関わるのがつらかったり、外に出るのが怖くなったりして、気づけば長い時間を家の中で過ごしている…。
そんな毎日を「引きこもり」と呼ばれることもありますが、それぞれに事情や理由があるものです。
「このままじゃいけない」と思いながらも、どうしていいかわからない。そんなふうに悩んでいませんか?
でも大丈夫です。少しずつ、自分のペースで動き出せる方法があります。
無理せず、誰かの力を借りながら、もう一度「働くこと」と向き合える場所があるんです。
この記事では、引きこもりの状態から社会とのつながりを取り戻したいと願う方に向けて、就労支援のはじめかたや安心できる選び方をご紹介します。

「働きたいけど、外に出るのが怖い…」その気持ちは間違っていません
長く引きこもっていたり、心や体の不調が続いていたりすると、「働きたい気持ちはあるけれど、何をすればいいのか全然わからない」「自分にはもう社会に出る力がないんじゃないか」と感じてしまうことがあります。
けれど、その気持ちはあなたが真剣に考えている証拠でもあるのです。
焦る必要はありません。まずは、「働きたいと思っていること」そのものが、とても大きな一歩なんです。
外に出ることが不安なときは、家の中でできることから始めても大丈夫。
最近では、オンラインでの相談や支援プログラムも増えてきており、直接会わずに始められる選択肢もありますよ。
引きこもり状態でも使える就労支援って、どんなもの?
就労支援と聞くと「ちゃんと働く人のためのもの」と思ってしまう方もいるかもしれませんが、実は「今はまだ働くのが不安」「家から出られない」と感じている方のための支援も用意されています。
具体的には、以下のような支援があります。
- 電話やメール、LINEなどでの相談受付
いきなり面談や訪問ではなく、気軽にチャットや電話で話せる窓口もあります。 - 自宅でできるオンライン支援プログラム
ビデオ通話を通して、生活リズムを整える練習や、PCスキルを学ぶサポートを受けられます。 - 訪問支援(希望制)
スタッフが自宅まで来てくれるサービスもあります。無理に外に出なくても始められるのが安心です。 - 少人数・小さな場所での支援活動
人が多い場所が苦手な方のために、静かで落ち着ける環境が用意されているところもあります。
「まずは誰かと話してみたい」という気持ちだけでも大丈夫。
あなたの状況に合わせて、少しずつ寄り添ってくれる場所がきっと見つかります。
https://www.pref.osaka.lg.jp/o090060/keikakusuishin/syuuroushien/index.html
就労支援ってどうやって始めるの?申し込みの流れ
「利用してみたいけど、手続きが難しそう」と感じている方もご安心ください。就労支援の多くは、次のような流れでスタートできます。
- 見学や問い合わせ
まずは気になる施設や団体に、電話やメールで問い合わせてみましょう。「話を聞くだけ」でも大丈夫です。 - 見学・体験参加
不安が強い場合は、スタッフとの面談だけにしたり、短時間だけ参加することも可能です。自分のペースを大切にしてOK。 - 市町村での手続き(必要な場合)
一部のサービスを利用するには、市役所や区役所で申請が必要な場合もありますが、スタッフが丁寧にサポートしてくれるので心配はいりません。 - 支援スタート
週に1日から、短時間だけの通所やオンライン利用から始めることもできます。
無理なく、自分の「できる範囲」から始めることで、少しずつ自信や安心感が生まれてきますよ。
費用はかかるの?無料で利用できるケースが多い理由
「支援を受けたいけれど、費用がかかるのでは…」と心配する方も多いのではないでしょうか。
でもご安心ください。多くの就労支援サービスは、公的制度に基づいて提供されているため、自己負担が0円またはごく少額で済むケースが大半です。
とくに、次のような条件に当てはまる方は、自己負担が無料になることが多いです。
- 世帯収入が一定額以下の場合
- 障害年金や生活保護を受けている場合
- 一人暮らしで収入がない場合
利用前の段階で費用についてきちんと説明をしてくれる場所を選べば、安心して申し込みができます。
また、最初の見学や相談は基本的に無料で対応しているところが多いので、まずは一歩、気になる場所に話を聞いてみるだけでも大丈夫です。
引きこもり支援がある場所を選ぶときのポイント
大阪をはじめ、全国各地に引きこもり支援を行っている場所があります。
そのなかから自分に合った場所を選ぶには、次のような点を意識してみてください。
- 強い勧誘をされないこと
あなたのペースを大切にしてくれるかどうかが大切です。 - 最初はオンラインや電話でのやりとりが可能かどうか
対面が不安な方は、まず画面越しに話してみる方法がおすすめです。 - 女性スタッフや同性の担当者がいるか
安心して話せる相手がいることで、心の負担がぐっと減ることもあります。 - 活動内容が自分に合っているか
静かな作業が得意な方、体を動かす方が楽な方など、得意や好みに合わせて選ぶことができます。 - 卒業後のフォロー体制があるかどうか
支援を終えたあと、働き始めてからも定期的に相談できる体制があると安心です。
見学は一か所だけで決めず、いくつか比較してみるのもおすすめです。
「ここなら続けられそう」と思える場所が、きっと見つかりますよ。
自分のペースで、未来につながる一歩を
働きたい気持ちはあるけれど、心や体がついていかない…。
そんな葛藤の中にいると、自分だけが取り残されているような気がしてしまいますよね。
でも、あなたは一人ではありません。
全国に、そして大阪にも、「引きこもりから少しずつ外の世界とつながっていこう」と頑張っている方がたくさんいます。
あなたのように、最初の一歩に悩んでいた方が、ゆっくりと自信を取り戻していく姿を、たくさん見てきました。
大事なのは、がんばりすぎないこと。
そして、あなたの「今のままでも大丈夫」という気持ちを受けとめてくれる人とつながることです。
「ちょっと話してみたいな」「自分にもできることがあるかも」
そんな気持ちが少しでも芽生えたら、その気持ちを大切にしてみてくださいね。
小さな一歩が、やがて未来につながっていくはずです。
また民間の就労移行支援事業所でも相談を受け付けています。
無料相談・見学・体験を随時行っています。
あなたの障がいの特性に合わせて、さまざまなケースを考慮しながら対応させていただきます。