社会人基礎力の「柔軟性と状況把握力」とは?
今月も「なるほど!社会人基礎力」講座として、チームで働く力に必要な「柔軟性と状況把握力」のグループワークを行いました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼社会人基礎力とは
学校教育と企業の求める人物像にギャップがあり、その差を埋めるべく2006年に経済産業省が提唱したもので、「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の3要素で構成されています。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
私たちの仕事の多くは、関係者の力を借りたり、職場の人と協力し合いながら進めていきます。
そのため、一人ひとりがチームの一員としての自覚を持って多様性を尊重し、周囲と円滑なコミュニケーションを図っていくことが大切です。
社会人基礎力での【柔軟性】では、特に「意見や立場の違いを理解する」ことが、あげられています。
年齢や立場の違う人たちが集まる職場では、価値観からくる意見の相違もあります。
あなたも含め、みんなが気持ちよく働くためには、「自分と相手は、違う意見や価値観を持っている」ことを知ることが大切です。
今回は、違いを知るワークとして、正解のない価値観からくる意見の違いをディスカッションし、みんなで一つの答えを出すワークを行いました。
▶︎あなたにとって成功と幸福の違いはなんですか?
参加されたみさんからでた意見には、
「自分に向いているか、外に向いているかのような違いかな?」
「チームと個人の違いかも?」
など、それぞれが感じる意見がたくさん出され、「成功は“チームとして得られる物”、幸福は“個人として得られる物”」という、一つの答えがまとまりました。
この2つの言葉の違いを「似て非なる違いがある」と捉えるか、「両者の目指す先は同じ」と捉えるかでも、また答えは変わってきそうですね^^
柔軟性の相手との違いを知るには、関わる周囲の状況を把握する力も必要です。
社会人基礎力では【状況把握力】として、「自分が周りの人や物事に対しての関係性を理解する」ことが、あげられています。
仕事は、自分のやりたいことを、やりたいようにやれば良いわけではありません。
みんなと一緒に働く職場の中で、「周囲の状況なんてどうでもいい」「自分さえ良ければいい」といった姿勢では、協力して仕事をしていくことは難しくなります。
自分の役割を正しく理解したり、相手の置かれた状況を把握できれば、職場内の人間関係も築きやすくなりますよ。
今回は状況把握力のワークとして[ペーパータワー]を行いました。
自分一人で行える作業とは異なり、みんなの協力からなるチームワークを通して、個々の能力を発揮・発見できる機会になったり、意見を話し合うコミュニケーションから、多くのアイデアが誕生する瞬間にも立ち会えます。
ペーパータワーのワークは、【状況把握力】をはじめ、社会人基礎力の中の「実行力、計画力、課題発見力」などの要素も鍛えることがきますよ^^
ペーパータワーは20枚の紙を使って、ハサミ以外は使わないルールの中、紙のタワーを高く建てるワークになりますが、まず「誰が、どのような役割で行うのか、どのように積み上げるか」を、意見や交渉をしながらチーム内で決めていきます。
ここでも皆さんコミュニケーションを取りながら議論し、自分が今この状況において、どのような役割を果たしていけばよいかを考えながら、誰が指示役になるか、誰が支柱を作るか、誰が組み立てるかなどなど…、作戦会議をし、組み立て作業に入っていきました。
ペーパータワーのワークを行うことで、みなさん仲間の意見を参考にする柔軟さや、大切さにも気付けたのではないでしょうか?
失敗を繰り返しながらタワーを積み重ねていくことで、自ずと改善点も生まれ、「計画・行動・評価・改善」のPDCAサイクルを回すことの訓練にもなりました。
スリーピースでは、個別訓練としてのスキル習得だけでなく、講座やグループワークを通して、職場での人間関係や長く働くためのスキルが学べる環境を多く提供しております。
大阪で仕事をしたいけど、人間関係が不安…。
働くことに障がいがあり中々一歩を踏み出せない…など。
お一人で悩み続ける前に、大阪の就労移行支援事業所 スリーピースへ、お気軽にお問い合わせください。
うつ・精神障がい、ADHDなどの発達障害の方が、安心して就職・就労ができるよう、体調管理・就職準備から就職活動、そして就労定着支援までを一貫してサポートしています。