企業が「就労移行支援」の利用者を指名する理由
先日、私たち就労移行支援事業所のスタッフ(支援員)を対象とした、企業様の見学・説明会に参加してきました。
最近このように「まずは支援スタッフを」と招いてくださる企業が増えています。
その背景には、多くの求人で「就労移行支援事業所に所属していること」が、応募の条件や推奨項目に含まれているという現状があります。
なぜ企業は「就労移行支援」を重視するのか?
企業側が最も大切にしていること、それは「採用した方に、長く安心して働いてもらうこと」です。
就労移行支援事業所を利用して就職すると、卒業後は必ず「定着面談」が一定期間行われます。
職場では直接話しづらい悩みや、体調のこと、あるいはプライベートな相談まで、信頼関係のある支援員に打ち明けることができます。
企業側も「会社だけではフォローしきれない部分を、専門の支援機関と協力して支えていきたい」と、強く考えてくださっています。
「長く働く」ための定着支援事業所
私たちスリーピースでは、標準的な期間を越えて3年間半にわたる定着支援を行っています。
働き始めて直ぐは「仕事に慣れるまで」の不安が中心ですが、時間が経つにつれ、同僚や上司との人間関係など、悩みの質も変化していきます。
そんな時、私たちは「選択理論心理学」をベースに、利用者と一緒に考え方や捉え方を整理します。
ただ話を聞くだけでなく、困ったときに「自分で対応できる力」を育てることを大切にしてるんです。
必要に応じて、企業も含めた三者面談を行ったり、時には利用者さんと企業との橋渡し役のようなサポートもしています。

求人票からは見えない企業の想い
今回の説明会を通じて、利用者お一人おひとりのことを本当に大切に思い、受け入れ態勢を整えている企業が増えていることを肌で感じ、私たち支援員も非常に心強く、嬉しくなりました。
「ここなら安心して働ける」と思える確かな情報を集め、利用者さんへ届けること。
それも私たち支援員の重要な役割です。
これからも、皆さんの「自分らしく安心して長く働き続ける」を、一歩ずつ支えていきます。
